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前回のレポート 「日向ひまわり独演会」 2010年11月23日(祝)横浜にぎわい座のげシャーレ
	  
「日向ひまわり独演会パート6」は、11月23日満員のお客様をお迎えして、
滞りなく開催することが出来ました。心より御礼申し上げます。
また、次回もよろしくお願い致します。
横浜ひまわりの会


晩秋の一日、独演会の7回目が開かれた。
満員の場内、例によって日向ひまわり颯爽と登場。最初は「細川の茶碗屋敷」の一席。
お金に執着ばかりしている世の中に、警鐘を鳴らすがごとき清廉な武士同士の意地の張り合いの掛け合いの面白さで
聴かせる快作。こういう後味爽やかな噺は、ひまわりのキャラクターにと合っていて、観客も笑顔になれる佳品だ。
講談から発生したこの噺は、落語でも「井戸の茶碗」というタイトルで語り継がれている。
しかしそれにしても、微細な仕草や、声の艶などにこの若手講談師の進境が伺える。
どこまで伸びていくか楽しみで仕方ない。
一席目に続いては、トークショー。司会の質問に答え、今読んだ「細川の茶碗屋敷」の解説や、
映画台本を実際に読んでみるというバラエティに富んだ試みで楽しく時間が過ぎる。
そして後半ニ席目は、お馴染み・ひまわり十八番のひとつ「大岡政談 五貫裁き」。
この大岡裁きは、ひまわりにとって自家薬籠中ものだろうが、何度聴いても設定の妙と鮮やかな解決に唸ってしまう。
弱者に寄せるあたたかい眼差しが、ひまわり講談の最大の魅力と再認識する。寄席などでは短縮バージョンで
演じられることが多いが、それと異なり、こういう会ではこれが本寸法で聴けるのが魅力。
最後は、恒例の抽選会。評判の映画グッズや、ひまわりお気に入りの瑠璃庵の焼き菓子などが当たって、無事終了。
今回も感動と面白さ満載の会だった!
                                   
                                    (H)



 

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